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多点温度センサー「サンサーモ」が先端植物工場内での温度計測用機器として採用、空間の温度分布を2℃以内に均一化させることに貢献

(2022/2/14)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:三陽電工株式会社

多点温度センサー「サンサーモ」が先端植物工場内での温度計測用機器として採用、空間の温度分布を2℃以内に均一化させることに貢献

完全閉鎖型植物工場にて、温度の見える化がもたらす温度制御の高度化

特殊電線・ケーブルの製造販売を行う三陽電工(本社:埼玉県戸田市 取締役社長:井川 径成)は、植物工場を運営する野菜工房へ、多点温度センサー「サンサーモ」を納入。サンサーモは、新たに「植物工場の温度分布の均一化を支援する機器」として活用可能に。



■背景:注目される植物工場とその特徴
植物の栽培手法には、大地を直接用いる「露地栽培」、ビニールなどにより囲い太陽光を効率よく利用する「ハウス栽培」が長らく一般的な農法として確立していました。しかし最近では人為的に栽培環境を制御し、植物生産を安定的に行うための手法として「植物工場」が注目を集めています。

植物工場の黎明期においては、太陽光を利用する方式が多く採用されておりましたが、現在は、栽培スペースを多段に配置し、太陽光の代わりにLEDなどを用いることが一般的になり、より精密な環境制御を可能とする完全閉鎖型植物工場も広まりつつります。LED方式では安定した栽培環境を作り出すことができ、生産される植物は年間を通じて、同品質・同価格が実現でき、無農薬栽培も可能です。

■2つの完全閉鎖型植物工場を保有する株式会社野菜工房
2008年に埼玉県秩父で設立された野菜工房社は、事業継続が難しいとされる植物工場業界において10年以上の操業実績を有しており、保有する2つの完全閉鎖型植物工場(茨城、福井)では一切の農薬を使用せず、独自の栽培方法で高品質な野菜(現在はレタスがメイン)を生産し、ホテル、飲食店、食品加工業者へむけて出荷を行っています。

野菜工房社 独自の栽培方法である噴霧水耕栽培(特許取得済み)は、通常の水耕栽培とは異なる手法により低細菌での生産が可能で、通常の植物工場と比較し1/10~1/1,000、露地栽培と比較しすると、0~1/10,000の一般生菌数を実現しています。このような圧倒的な低細菌で生産された野菜は細菌が少ないという食の安心に加え、消費期限の延長も可能となり食品ロスという社会問題の解決にも寄与しています。



■多点温度センサー「サンサーモ」が支援する「植物工場の空間温度分布の均一化」
植物工場において、「安定した生育環境」は生産効率・品質保証のための重要な要素です。野菜工房社では温度分布を可能な限り均一化するなど、様々な方策等により、安定した生育環境を実現および改善を続けています。

今回、その取り組みの一つとして、多点温度センサー「サンサーモ」を活用した空間温度分布の均一化の実証実験を行い、以下のような結果を得ました。


サンサーモの「複数の温度測定点を任意の位置に設定できる」特性を活用し、栽培棚の高さ方向(高い位置から低い位置にかけて)の温度分布測定の作業効率向上
1本のケーブル形状としてまとまっているため取外しや設置が簡易になり、他エリア測定の容易化
装置自体を乾電池駆動としSDカードへ温度データを記録するシンプルな使用方法にしたことで、温度分布の確認頻度の向上
数日~1週間単位で昼夜を問わず棚周辺温度を計測することで、様々な条件下での温度変化データ取得の簡易化



実証実験の結果から、「サンサーモ」による精密な計測、温度均一化の特許技術やエアコンおよび除湿機等の設定調整を組み合わせることで、空間の温度分布を2℃以内に均一化させることに成功いたしました。


■今後の期待
育成環境の安定・制御は、野菜工房社の主要製品である「レタス」の育成スピードのバラつきを抑えることが可能になり、生産性の向上はもとより、適度な育成スピードを維持することは品質の向上にも繋がります。

今後も「サンサーモ」は、逐次検証される野菜工房社の温度制御の各種手法の効果検証を、温度可視化の観点からサポートするとともに、レイアウトの異なる生産現場においても、迅速な温度検証の実現を支援してまいります。


【サンサーモについて】
三陽電工が製造する「サンサーモ」は、最長300mまで伸ばせるケーブル形状としながら直径は約5mm、1本あたり最大40ポイントの測定箇所を自由に設定できる多点温度センサーです。

グリーンランド氷河における長期温度観測、スーパーコンピューター設置データセンター内の空間温度監視、農業(植物工場、ビニルハウス)、水産業(学術調査、養殖)、工業(モーター駆動部)、物流業(倉庫、冷蔵トラック)と様々な用途での活用シーンが増えております。
柔軟性、多点同時計測、軽量コンパクト、防水性などの特徴を実現する為の構造は、電線製造における編組技術などを基に考案され、
日本(特許第6185684)をはじめ、米国(US10,672,536)、中国(CN109196604)、韓国(第10-2171330号)と、各国での特許も取得しております。



■三陽電工株式会社 概要
 会社名:三陽電工株式会社
 取締役社長:井川 径成
 創立:昭和23年12月22日
 所在地:埼玉県戸田市喜沢1丁目49番8号
 サンサーモ紹介ページ:http://www.sanyo-denko.co.jp/products/sensor-integratedcable/
 Webサイト:http://www.sanyo-denko.co.jp/
 親会社:株式会社セイワホールディングス https://seiwaholdings.co.jp/

■株式会社野菜工房 概要 
 会社名:株式会社野菜工房
 代表取締役社長:周藤 一之
 設立:平成20年9月11日
 所在地:(本社)埼玉県秩父市蒔田2138番地2
      (福井南越前工場)福井県南条郡南越前町西大道12-4-1
     (茨城那珂工場)茨城県那珂市横堀1006-1
 webサイト:http://www.yasaikobo.co.jp/index.php

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