[ 建設・住宅・生活 ]

新構造材「CLT」、建築へ本格導入-日本の森林再生切り札

(2016/5/2 05:00)

CLT(クロス・ラミネイティッド・ティンバー=直交集成板)は、これまで木造では建てられなかった大規模な建物の建築を実現する新しい木質の構造材だ。頑丈で変形しにくく、木材ならではの断熱性能や軽さ、加工のしやすさといった特徴も併せ持つ。2016年春には、国土交通省が建築基準法に基づく告示を公布・施行し、建築物へ本格的に活用する道が開かれた。森林資源の有効活用という面からも、官民挙げて普及が期待されている。

■軽量・高断熱、加工しやすく/木造大規模建設可能

  • 建築研究所(茨城県つくば市)内に建てられたCLT実験棟。CLTの特性を生かし、下階から大きく張り出した上部空間を実現した

  • CLTは挽き板(ラミナ)を直交方向に積層した材料(日本CLT協会提供)

  • 大判サイズのCLTパネル。日本国内では主にスギを原料に使ったCLTの開発が進められている(日本CLT協会提供)

CLTはひき板を並べた層を、繊維の方向が直角に交わるように積層してつくる。

具体的な用途は規格化した型枠で工場生産する、プレキャストコンクリート(PC)をイメージすると考えやすい。

工場で用途ごとに裁断・加工して出荷するのはPC...

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(2016/5/2 05:00)

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