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[ 環境・エネルギー ]
(2016/6/16 05:00)
15日開幕した「スマートコミュニティJapan2016」(日刊工業新聞社主催)の構成展示会であるグリーンビルド展では、特別セミナー「セルロースナノファイバーの産業展望」が開かれた。セルロースナノファイバー(CNF)は次世代のバイオマス素材として注目を集めるだけに、定員200人の会場はほぼ満席。講師の遠藤貴士産業技術総合研究所機能化学研究部門セルロース材料グループ研究グループ長の話に聴き入った。
CNFは木材などのセルロース(植物繊維)をナノメートルサイズ(ナノは10億分の1)まで細かく解きほぐしたもの。低比重・高強度で、自動車部品などの補強材(複合材)として期待されるが、遠藤氏はセルロースが日常生活で口にする多くの食品に含まれていることから、分かりやすく説明。安全・安心で幅広い用途の可能性があることを示した。
具体的な事例として、2020年の東京五輪・パラリンピックでの採用を目指し、CNFをゴム材料に混ぜて軽量で耐摩耗性に優れるスポーツシューズを開発するプロジェクトを紹介。日用品・嗜好(しこう)品など身近なところから用途を広げていくことの大切さを訴えかけた。
(2016/6/16 05:00)
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