トランプ大統領、身内にも矛先−オバマケア見直し失敗

【ワシントン＝時事】トランプ米大統領は２６日、医療保険制度改革（オバマケア）見直し法案を撤回せざるを得なくなった責任は、与党なのに賛同しなかった共和党保守強硬派にもあると批判した。大統領はこれまで民主党を責め立ててきたが、身内の共和党にも矛先を向け始めた格好だ。

保守強硬派の共和党下院議員でつくる「フリーダム・コーカス（自由議員連盟）」は、見直し内容が不十分だと法案を批判。民主党がこぞって反対する中、大統領は２４日、下院採決目前で法案撤回に追い込まれた。大統領は２６日、ツイッターに「フリーダム・コーカスによってオバマケアが救われ、民主党は笑っている」と書き込んだ。

大統領は２５日には、ＦＯＸニュースのテレビ番組を見ようとツイッターで提案。その番組の冒頭、司会者が共和党下院トップのライアン下院議長は辞任すべきだと発言し、番組視聴を呼びかけた大統領の真意をめぐって臆測を呼んでいる。