「来年初めまでの妥結が望ましい」−米商務長官、ＮＡＦＴＡ再交渉について

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【ワシントン＝時事】ロス米商務長官は３１日、８月にも始まる北米自由貿易協定（ＮＡＦＴＡ）再交渉について、２０１８年１月上旬までが「（妥結するのに）望ましい期間だ」と述べ、締結国のメキシコ、カナダと５カ月以内に合意したい考えを表明した。ワシントンで開いたシンポジウムで語った。

ロス氏は１８年７月にメキシコで総選挙、１１月に米中間選挙があると指摘。交渉が長引けば妥結が難しくなるとの見方を示した。また、メキシコやカナダも合意した環太平洋連携協定（ＴＰＰ）がＮＡＦＴＡ再交渉の「出発点になる」と語った。

米国は貿易赤字削減に向け、厳しい要求を突きつける方針。ただ、メキシコなどの抵抗も予想され、米産業関係者は短期間での妥結は「極めて難しい」とみる。

トランプ米政権は１９９４年に発効したＮＡＦＴＡが米国にとって「不公正だ」と主張。１７年５月中旬、米議会に再交渉の意向を通知し、３カ国の交渉が８月にも始まる見通しとなった。