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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/8/10 05:00)
【ワシントン=時事】米商務省は8日、中国製アルミホイルが補助金で不当に安く輸出されているとして、相殺関税を適用する方針を仮決定した。貿易赤字削減に力を入れるトランプ政権は、巨額の対米貿易黒字を抱える中国からの輸入拡大に神経をとがらせている。実際に対抗措置を発動すれば、中国が反発する可能性が高い。
相殺関税の税率は16・56―80・97%。商務省は10月をめどに反ダンピング(不当廉売)関税についても算定。正式決定の後、米政府機関の国際貿易委員会(ITC)の認定を経て、制裁関税の適用が確定する。
商務省によると、中国製アルミホイルの2016年の輸入額は3億8880万ドル(約427億円)と、2年間で約2割増加した。
トランプ政権は、中国製の鉄鋼やアルミニウムについて安全保障を理由とした輸入制限を検討。知的財産権侵害でも米通商法301条に基づく調査を視野に入れている。
(2017/8/10 05:00)