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[ 医療・健康・食品 ]
(2017/9/9 05:00)
農林水産省は8日、2016年度に2万4000トンだったコメ輸出量を19年度に4倍強の10万トンに増やそうと、「コメ海外市場拡大戦略プロジェクト」を立ち上げた。年次ごとに具体的な数値目標を掲げる米穀商社や大手農業機械メーカー、農業法人などにどこの国へ何トン輸出するのか、そのために必要な供給体制などのプランを書類で提出してもらい、10月末をめどに支援する事業者を決める。
齋藤健農水相は「輸出を4倍にするには生半可な考えでは無理。計画をきっちり立てている事業者を重点支援する」としており、輸出の飛躍的拡大を目指す。
10万トンの内訳にはパック米飯などの加工米や米菓、日本酒なども含まれ、高付加価値型輸出を目指す。輸出先は中国、香港、シンガポール、米国、欧州連合(EU)などを想定。これらから対象国をまず特定し、品質を保ったコメ供給体制や低コスト化実現に向けた多収米品種やじかまき栽培の導入プランなどを事業者に提出してもらい、支援先を決める。
コメの輸出はクボタや神明(神戸市中央区)、アイリスオーヤマ(仙台市青葉区)などが現地に精米工場を建設したり、外食チェーンに供給を図ったりして拡大に取り組んでいる。日本米の価格は現地米と比べると数倍以上と高いため、販売方法や高付加価値戦略が重要になる。
(2017/9/9 05:00)