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[ エレクトロニクス ]
(2018/1/10 13:30)
ソフトバンクグループ傘下の英アーム・ホールディングスは、同社の設計と知的財産に基づくプロセッサーの約5%に「スペクター」と呼ばれる脆弱(ぜいじゃく)性があることを明らかにした。同社の技術は主要な携帯電話部品の大半で中核的な位置を占めている。ハードウエアをハッカー攻撃にさらす恐れがあるスペクターについては先週、複数のテクノロジー企業が明らかにしていた。
アームの設計や命令セットは、スマートフォンなどの端末を動かす全てのプロセッサーの基本要素となっている。同社の顧客にはアップルやクアルコム、サムスン電子などが含まれる。1991年以来、1200億個のプロセッサーがアームの技術によって製造されており、5%との推計はこれに基づいている。これらプロセッサーの多くはもはや使われていない。
アームは発表資料で、「当社は将来のプロセッサーでスペクターに対処するが、システム保護の設計では統制の継続が必要であり、ソフトウエアとハードウエアの両面からの対処の必要がある」と説明。「当面、個人のユーザーに対しては、適切なセキュリティー慣行を実践し、スペクター対策の最新ソフトウエアアップデートを端末メーカーから得るよう促す」とした。
別の種類の脆弱性である「メルトダウン」にさらされる恐れは、これよりさらに低いとアームは説明した。(ブルームバーグ)
(2018/1/10 13:30)