[ 金融・商況 ]
(2018/4/6 13:00)
ネット証券大手のマネックスグループは5日、仮想通貨交換業者のコインチェック(東京・渋谷)を36億円で買収すると発表した。巨額の仮想通貨流出を起こしたコインチェックの経営再建に向け、セキュリティーの強化やガバナンス(企業統治)の再構築を急ぐ。
発表によると、4月16日に全株式を取得して完全子会社化する予定。マネックス常務の勝屋敏彦氏が社長に就任。同社の松本大社長や、ガバナンスに詳しい久保利英明弁護士らも取締役に就く。コインチェックの和田晃一良社長と大塚雄介取締役最高執行責任者(COO)は退任し、執行役員となる。
マネックスは松本社長と勝屋常務が6日午後4時から都内のホテルで記者会見を開く。コインチェックからも和田、大塚両氏が出席する予定。
コインチェックを巡っては、1月26日に不正なアクセスを受け約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出。金融庁は2度にわたって資金決済法に基づく業務改善命令を出し、「経営体制の抜本的な見直し」などを求めていた。(ブルームバーグ)
(2018/4/6 13:00)