[ ICT ]
(2018/10/11 12:30)
インターネット小売り最大手、米アマゾン・ドット・コムのクラウド部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)はドイツのSAPおよび米シマンテックとの間で計10億ドル(約1130億円)規模の新たな契約を締結した。社内資料で明らかになった。クラウドサービス提供の分野で同社の勢いが増していることがあらためて示された形だ。
アマゾンの電子メールからすると、両社との契約はそれぞれ5億ドル規模で期間は5年。今回の契約は既存のパートナーシップの拡大を意味する。クラウドサービス提供で2位の米マイクロソフトもシマンテックとの契約を争っていたと社内メモは説明している。
クラウドサービス提供の分野では複数の世界的テクノロジー企業が主導権争いを展開。AWSとマイクロソフト、アルファベット傘下グーグルは自社サービスの機能や性能について団体や企業への売り込みに躍起だ。AWSはこれまでのところリードを維持しており、昨年の売り上げは175億ドルだった。2017年の市場規模は推計300億ドルで、調査会社ガートナーによれば21年までに835億ドルに膨らむ見通し。
AWSはコメントを控えた。SAPはアマゾンの社内メモに示された合意の概要についてコメントしなかった。シマンテックの最高情報責任者(CIO)、シーラ・ジョーダン氏は発表文で、合意の詳細については明らかにしないと説明した。(ブルームバーグ)
(2018/10/11 12:30)