【電子版】テスラの販売転換、寝耳に水の従業員 戦略担当にアマゾン出身のシャー氏ら

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  テスラはすでにホノルルのインターナショナルマーケットプレイスとカリフォルニア州パームスプリングス近くのいくつかの店舗を閉店している（18年11月、香港のテスラショールーム＝ブルームバーグ）

　米テスラが多くの店舗を閉鎖しオンライン販売に一本化するというイーロン・マスク最高経営責任者（CEO）の先週の発表は、大半の従業員にとって意表を突くものだった。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。

　匿名で語った関係者によると、多くの営業担当者はテスラが2月28日午後に投稿したブログでこの決定を知ったという。

　オンライン販売戦略の実行には、昨夏にアマゾン・ドット・コムから移籍してきたサンジャイ・シャー氏らが関与。エネルギー事業担当シニアバイスプレジデントとしてテスラに入社した同氏は、同事業の監督に加えて新たな職務を担当している。

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  テスラは過去2年間で着実に販売店舗を拡大。マスク氏は2月の年次報告書でも実店舗での小売戦略が重要であることを強調していた（出展：ブルームバーグ）

　従業員にメールが届いたのはテスラのブログ投稿から約3時間後だった。マスク氏は昨年の「モデル3」注文の78％が店舗ではなくネット上で行われたと説明。一部の仕事は事業の他の分野に移管されるとし、「交通量の多い場所にある少数の店舗は展示場やテスラの情報センターとして残す」と記した。

　テスラは、先月28日のブログ投稿やマスク氏の従業員宛てメールの内容以外のコメントを控えた。（ブルームバーグ）