東京ガス、洋上風力ファンドに350億円出資

東京ガスは１７日、英オクトパスエナジーが２０２２年１０月に設立した洋上風力投資ファンドに出資すると発表した。投資額は２億２０００万ユーロ（約３５０億円）。第１号案件として、オランダの洋上風力発電プロジェクト（７３万１５００キロワット規模）の株式５％を取得する取引契約を結んだ。

同ファンドは洋上風力投資に特化したファンド。東京ガスが最初の投資家として出資コミットメントを行い、３０年までに総額３５億ユーロのファンド規模とすることを目指す。

来日したオクトパス子会社のオクトパスエナジージェネレーションのアレックス・ブライアリー共同経営者は「洋上風力は化石燃料への依存を減らし、電気料金を下げるものとして大きな成長が期待できる」と述べた。東京ガスの川村俊雄執行役員は「ファンドに投資することで、欧州での洋上風力発電の開発・建設を多面的に学んでいきたい」と語った。

英オクトパスは再生可能エネルギー由来の電力小売り会社として１５年に設立。２１年には東京ガスと提携して共同出資会社、ＴＧオクトパスエナジー（東京都港区、中村肇社長）を設立した。