中小景況、2期連続悪化 10―12月期6.1ポイント減

(2023/12/12 17:00)

  • 全産業で業績判断DIが低下。原材料・商品仕入単価の高止まりや人手不足が響いた(イメージ)

中小企業基盤整備機構が12日発表した2023年10―12月期の中小企業景況調査によると、業況判断DI(「好転」―「悪化」)は前期(23年7―9月期)比6・1ポイント減のマイナス18・9となり、2期連続で悪化した。全ての産業で業績判断DIが低下した。原材料・商品仕入単価の高止まりや人手不足が影響した。

製造業の業況判断DIは同2・6ポイント減のマイナス16・1、非製造業は同7・8ポイント減のマイナス19・9となり、2期連続で低下した。非製造業のうち建設業が同2・2ポイント減のマイナス12・8、サービス業が同11・5ポイント減のマイナス17・8などと全ての産業で低下した。

原材料・商品仕入単価DIは小売業で同0・1ポイント増の66・9と増加幅が広がった。ほかの産業では増加幅が縮小したが、引き続きDIは高止まりしている。

影響が大きいのは人手不足だ。従業員数過不足DIは3期連続で低下し、生産活動の制約になっている。中小企業からは「受注は増加傾向にあるが、人材不足で生産人員の確保が厳しい」といった声が聞かれた。

同調査は全国の中小約1万8800社を対象に実施。有効回答率は95・3%で、調査時点は11月15日。

(2023/12/12 17:00)

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