キリンHD社長に南方健志氏 9年ぶり交代、磯崎氏は会長に

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  南方氏

キリンホールディングス（ＨＤ）は１４日、社長に南方健志取締役常務執行役員（６２）を３月下旬に昇格する人事を決めた。磯崎功典社長（７０）は代表権のある会長に就任する。社長交代は９年ぶり。

キリングループはヘルスサイエンス事業を今後の成長の柱と位置づけており、協和発酵バイオ社長を務めたほか、現在、ヘルスサイエンス事業本部長を務める南方取締役に託すことを決めたとみられる。磯崎社長は現在、空席になっている会長に就き、当面は二人三脚の体制で南方次期社長をサポートすすることになる。

キリンＨＤは２０２３年に健康食品大手の豪ブラックモアズを買収し、ヘルスサイエンス事業の傘下にしている。今後のシナジー創出も事業成長への課題になる。

【略歴】南方健志氏（みなかた・たけし）８４年（昭５９）東大農卒、同年キリンビール入社。１５年キリンＨＤ常務執行役員、２２年取締役常務執行役員。広島県出身。