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(2016/3/11 05:00)
学生によるビジネスプランコンテスト「第12回キャンパスベンチャーグランプリ全国大会」(主催=日刊工業新聞社、後援=内閣府、経済産業省、文部科学省、経団連、日本商工会議所)が10日、東京・霞が関の霞山会館で開かれ、「ビジネス部門大賞・経済産業大臣賞」に立命館大学の芳本大樹さんの「ICTを利用した認知症予防教室『まなびや』」が、「テクノロジー部門大賞・文部科学大臣賞」に早稲田大学の葦苅晟矢さんの「昆虫飼料活用による食糧循環型システムの確立」が、それぞれ輝いた。
各務茂夫審査委員長(東京大学教授)は「入賞した案件は社会に問題提起しアクションを起こし、実証検証したことをフィードバックしている。そのため説得力があり、人を引き込むものになっている」と講評し、これからの成長へ期待を寄せた。
全国8地区の大会を勝ち抜いた計14人・チームが出場し、プランを競った。芳本さんは「この4月に法人登記する。拠点とする関西を盛り上げたい」、葦苅さんは「学生なりにできることを地道にやってきた。事業化には時間がかかるが、受賞してさらにやる気が出てきた」と喜んだ。
また、日本テクノロジーソリューション(兵庫県高砂市)の岡田耕治社長が“ビジネス実践に必要なアントレプレナーシップとは”をテーマに講演。「山登りに必要な地図、コンパス、時計はビジネスの新・三種の神器と重なる。それはビジョン、リーダーシップ、マネジメントだ」とエールを送った。
【MIT賞/日刊工業新聞社賞】
◇イチゴソムリエによる「Kanjuku―Ichigo」のブランディング事業(宇都宮大学大学院・高橋庸平)
【審査委員会特別賞】
◇Re:ACT「大学講義に変化を起こすアプリケーション」(名古屋大学大学院・松下健)◇SmartAIS―小型船舶の安全な航海を支援するシステム―(弓削商船高等専門学校・瀬尾敦生)◇広告機会の創造と認証機能を兼ね備えた新しい認証方式(岐阜大学・正木悠介)(代表者、敬称略)
(2016/3/11 05:00)