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[ エレクトロニクス ]
(2017/2/24 05:00)
物質・材料研究機構機能性材料研究拠点の広崎尚登フェローとシャープは、8Kテレビ用の白色発光ダイオード(LED)を開発した。緑色の蛍光体を改良し、液晶ディスプレーとしてより自然に近い発色が可能になった。8K放送の目標色域の90%を達成。従来の蛍光体では70%台だった。今後コスト低減などを進め、2018年にテレビへの搭載を目指す。
酸窒化アルミニウムにマンガンを添加し、緑色に発光させた。発色ピークの波長は525ナノメートル(ナノは10億分の1)で半値幅が40ナノメートルと、従来よりも緑色で鋭い発光が可能になった。LEDの光が液晶カラーフィルターで3色に分かれる際に、より純粋な三原色を提示できる。
新蛍光体の量子効率は6割のため、材料組成と製造プロセスを改良して8割に向上させる。またLEDとしての設計を改良して量産コストを抑える。20年のオリンピック放送に向けて普及させる。
(2017/2/24 05:00)