[ ICT ]
(2017/6/22 05:00)
富士通は川崎重工業が進める生産情報活用基盤の開発計画に参画する。航空機部品や治具などに無線識別(RFID)を貼付し、リアルタイムに進捗(しんちょく)を管理。ダッシュボードやBIツールによって、目的に応じて進捗状況を表示する。これにより航空機の生産現場において、IoT(モノのインターネット)を活用したスマートファクトリー化の実現を目指す。
製造データを扱うデータベース(DB)は多種多様なことから、膨大な量の非構造データを効率的に扱える「NoSQL DB」に対応した。構造化したデータを処理するリレーショナルDB(RDB)と合わせて、データセンターで一元的に管理する。
具体的には、作業工程の名称や適正在庫水準などのマスターデータについてはRDBに保存。位置情報や入出庫などのデータが含まれるイベント記録については「NoSQL DB」に保存する。これらを一元的に管理することで、目的に応じて加工・分析し表示用データを生成する。
川崎重工は2017年中に航空機部品の生産拠点である岐阜工場(岐阜県各務原市)に今回のシステムを導入。その後、国内外の他の工場や協力会社に展開し、スマートファクトリーの実現を目指す。富士通は川崎重工グループのベニックソリューション(兵庫県明石市)や川重テクノロジー(同)と連携し、システムの開発と導入支援を行う。
(2017/6/22 05:00)