- トップ
- 自動車・輸送機ニュース
- 記事詳細
[ 自動車・輸送機 ]
(2017/7/10 05:00)
【岐阜】丸順は引っ張り強度1180メガパスカルの超高張力鋼板(超ハイテン)材を使った自動車外板部品の冷間プレスによる量産技術を確立した。一般的な鉄の4倍超の強さのハイテン材を使った車用外板部品を、冷間プレスで量産するのは世界初という。軽くて強いハイテン材は、車の燃費改善のため採用が増えている。鋼板を高温にして成形するホットスタンプ材に比べ生産性が高く、コストが抑えられる冷間プレス技術で、受注拡大を図る。
同社はホンダ向けを主力とする車体プレス部品メーカー。今回、超ハイテン材を使った冷間プレスでセンターピラーの量産に成功した。長さ約1300ミリメートルの複雑形状部品で、ホンダが今秋の発売を予定する車種に採用が決まった。
超ハイテン材は硬く、伸びも少ない。そのためシワやうねりが発生しやすく、外観品質が厳しい外板部品を冷間プレスで成形するのは困難とされる。
丸順は加圧能力3000トンのトランスファープレスを使用。金型構造の工夫で材料流入量を制御するほか、シワの原因となる材料余りが発生する直前に独自の新工法により材料を拘束するなどして、シワ発生を抑えた。1分間に20個成形でき、生産性が高い。
丸順は車の外から見えないフロントピラーのインナー部品について、2013年に冷間プレスで引っ張り強度1180メガパスカルの部品の量産化に成功していた。外板部品の量産化に向け2年間をかけて試行錯誤を繰り返し技術を高めてきた。
現在は1500メガパスカルの超ハイテン材の冷間プレス技術を研究している。
(2017/7/10 05:00)
自動車・輸送機のニュース一覧
- 日産、カルソニックの全株式株を売却−米KKRが完全子会社化(16/11/23)
- 【電子版】独VW、危機から反転攻勢へ−SUVや電気自動車で北米主流派目指す(16/11/23)
- 仏ヴァレオ、市光工業にTOB−上場は維持(16/11/23)
- 「断念バイカー」に熱視線!!−ヤマハ発、潜在顧客を開拓(16/11/23)
- 有希化学、一般向け車用洗浄剤に参入-「イエローハット」で販売(16/11/23)
- ブリヂストン、吹奏楽団の東京公演を10年ぶり開催(16/11/23)
- アウディジャパン、限定車のコンセプトブックが当たるキャンペーン−30冊限定(16/11/23)
- 横浜ゴム、富士重の新型「インプレッサ」にタイヤ供給(16/11/23)
- 「MRJ」試験3号機、初飛行−名古屋空港を無事離陸(16/11/23)
- 「ミシュランガイド」の内容をHPで一部公開、日本ミシュランタイヤ(16/11/23)