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[ エレクトロニクス ]
(2017/7/17 05:00)
プリントプロ(大阪府東大阪市、齊藤義実社長、06・4308・5106)は、プリンタブルエレクトロニクス用でガラス基板に直接印刷できる樹脂凹版を開発し、受注を始めた。金属凹版から弾性があるブランケット胴に転写して印刷するオフセット方式を、樹脂凹版直接印刷へ置き換える提案を進め、顧客の試作や多品種少量生産を効率化する。価格は面積や図柄の細かさなどで異なるが、金属凹版の3分の1から4分の1程度。
印刷に使用する溶剤に触れても膨潤しにくい特殊な樹脂の配合を樹脂材料メーカーと共同で開発した。液状の同樹脂を紫外線硬化で平板化しロール状にしてからレーザー彫刻で版を作成する。線幅は50マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。転写工程がないため精度も安定するほか、エアシリンダーによる版胴ロールの自動交換が可能な重さで段取り時間の短縮にもつながる。
樹脂凹版はPET基板のロール・ツー・ロール印刷の高速化にも向くことから、ガラス基板以外の需要も開拓する。
銅や亜鉛など金属凹版でのガラス基板の直接印刷は、版と基板の精度出しや角度を合わせることが難しく、特に大面積や高速の連続印刷では基板が損傷しやすいためオフセット方式を採用する企業が多い。樹脂版は金属版よりも長期耐久性は低いが、現状のプリンタブルエレクトロニクス分野は試作や多品種少量生産のニーズが多い。
同社は需要が見込めると判断し、樹脂凹版を市場投入した。
(2017/7/17 05:00)
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