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[ エレクトロニクス ]
(2017/8/3 05:00)
米ウエスタンデジタル(WD)は2日、64層の3次元(3D)構造NAND型フラッシュメモリーを採用したパソコン向けソリッド・ステート・ドライブ(SSD)を製品化すると発表した。8月下旬に出荷を始める計画。パソコンを頻繁に利用するゲーム愛好家などの性能向上ニーズに対応する。同社がクライアント向けSSDに3D構造NANDを採用するのは初めて。
WDブランドとサンディスク(SD)ブランドの両方で展開する。WDブランドはパソコンを自作するなどのヘビーユーザー層を中心に訴求し、SDブランドはモバイルユーザーを中心に売り込む。記憶容量が250ギガバイト(ギガは10億)から2テラバイト(テラは1兆)までの製品を用意し、価格は1万2000円前後(消費税抜き)から7万6000円前後(同)を想定する。
3D構造NANDの採用で、セルの大きさを保持しつつ大容量を実現でき、耐久性を高めた。2テラバイト品であれば、1日当たりのデータ使用量が20ギガバイトの場合、70年間利用できるという。バイスプレジデントのスヴェン・ラスジェン氏は「先端技術の搭載で、SSD事業の成長が期待できる」と自信を見せた。
(2017/8/3 05:00)