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[ 建設・住宅・生活 ]
(2017/8/22 05:00)
鉄道総合技術研究所(鉄道総研)は21日、高架橋などでのレール敷設費用を従来工法比2割削減できる「S型弾性まくらぎ直結軌道=写真」を開発したと発表した。コンクリート製道床を形成する際の鉄筋配置や、型枠の位置調整に係る作業を軽減。軌道工事の工期を従来比4割以上短縮できる。2017年度内に設計・施工の手引きを作成して実用展開を進める。
コンクリート道床に埋め込むまくらぎの側面に、せん断キーと呼ぶ突起を設けた。同部分で横方向に作用する荷重を支え、道床のスリム化につなげた。まくらぎの突起と端部に当てるだけで、型枠を正確な位置に調整できるようにした。
道床に短繊維補強コンクリートを使ったことで、ずれ止め用以外の鉄筋を不要とし、煩雑な鉄筋配置作業を削減。軌道工事の工程をシンプルにして、施工性が良く、低コストの工法を実現した。
(2017/8/22 05:00)