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[ 科学技術・大学 ]
(2017/11/17 05:00)
東京工業大学工学院機械系の村上陽一准教授らは、エネルギーの低い波長の光子二つを合わせて高エネルギーの光に変換する技術を開発した。
緑色の光を青色に変える変換反応の効率は42%。太陽電池や光触媒に利用できる光の波長を広げることにつながる。
有機色素を溶媒に溶かして光を吸収させ、別の色素にエネルギーを移して高エネルギーの光として発光させる。今回、「深共晶溶媒」という特殊な溶媒を利用した。
深共晶溶媒は二種類の化合物を混ぜると室温で液体となり、融雪剤などに使われる材料。有機色素をよく溶かし、色素が液体中で動きやすいため色素間でエネルギーの受け渡しがしやすい。
波長530ナノメートル(ナノは10億分の1)の緑の光を440ナノメートルの青い光に変換する反応では42%の効率を達成した。
吸光色素と発光色素の組み合わせを変えることで、赤外光などの光も変換できる。
(2017/11/17 05:00)
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