[ 自動車・輸送機 ]

トヨタ、20年にレクサスブランドのEV生産開始 電動車両を拡大

(2018/1/1 05:00)

トヨタ自動車が検討している電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)などの生産計画が明らかになった。2020年にも高級車ブランド「レクサス」の小型車「CT」ベースのEVと、スポーツ多目的車(SUV)「RAV4」ベースのPHVの生産を始める。21年からはセダン型の新型燃料電池車(FCV)を生産する。30年に同社の世界販売全体の約半分にあたる550万台の電動車を販売する目標に向け、電動車両の商品拡大と生産体制構築を急ぐ。

レクサスCTベースのEVは、生産子会社のトヨタ自動車九州(福岡県宮若市)で20年半ばをめどに生産する。クロスオーバーと呼ばれる小型SUVタイプで、まずは中国への輸出を想定する。

トヨタは新エネルギー車(NEV)規制を導入する中国を皮切りに世界各国でEVを導入する。中国ではまず天津市と広東省の合弁工場で生産したEVを販売する見通しだが、これに加え、日本からレクサスのEVを輸出することで幅広い顧客層を取り込む。20年代前半には日本、インド、米国、欧州でもEVを投入する方針だ。

一方、20年春にも高岡工場(愛知県豊田市)でRAV4ベースのPHVの生産を始める。さらに21年秋をめどに、FCV「ミライ」の後継車種の生産を元町工場(同)で始める計画だ。

トヨタは世界各地で異なる電動車のニーズに全方位で応える。30年に世界で550万台の電動車を販売する目標だ。30年にハイブリッド車(HV)とPHVで現在の約3倍にあたる計450万台、EVとFCVで計100万台の販売を目指す。

今後は部品を含む生産体制の構築が課題となる。HVで培ったモーターやインバーター、電池などの中核技術を生かし、世界で電動車の生産体制を作り上げる。電池の開発・供給でパナソニックとの協業も検討している。

(2018/1/1 05:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい空気圧の本

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい空気圧の本

技術士第一次試験「機械部門」専門科目過去問題 解答と解説 第9版

技術士第一次試験「機械部門」専門科目過去問題 解答と解説 第9版

誰も教えてくれない製造業DX成功の秘訣

誰も教えてくれない製造業DX成功の秘訣

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン