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[ エレクトロニクス ]
(2018/2/1 05:00)
シャープのディスプレー事業の業績回復が顕著だ。同社が31日発表した2017年4―12月期連結決算は、営業利益が前年同期比3・7倍の703億円と大幅増益となった。増益の大半は液晶テレビと液晶パネルの急拡大によるもの。「(親会社の)鴻海精密工業の販売網を使い、大型テレビの販売を伸ばした」(野村勝明副社長=写真)と、鴻海がシャープの業績を下支えしている。
ディスプレー事業の営業損益は295億円と前年同期の36億円の赤字から黒字転換。液晶テレビが世界全地域で黒字化を果たし小型パネル販売はスマートフォン向けは減るものの17年9―12月期は中型のタブレット端末向けが前年同期比3倍、車載は同3割増えた。
一方で液晶事業以外では、家電の海外販売拡大は「計画ほど進んでいない」(同)など課題が残った。18年3月期は上振れ期待もあるが、アップルの最新スマホの不振を考慮したと見られ、通期の見通しは据え置いた。
(2018/2/1 05:00)