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[ 科学技術・大学 ]
(2018/2/15 05:00)
東京大学大学院理学系研究科の笠原慧(さとし)准教授らは、明るくなったり暗くなったりする斑点状のオーロラが発生する仕組みを解明した。地球磁気圏内を往復運動する電子がプラズマ特有の電磁波で揺さぶられ、地球の大気に向け降り注ぐことでオーロラが発生するという予想を、直接的な観測で裏付けた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の科学衛星「あらせ」の観測データを解析した。
地球周辺だけでなく、木星や土星などの他の惑星の磁気圏で起きるプラズマ現象を解明できれば、今後の宇宙探査のための知見として役立つ。名古屋大学やJAXAなどとの共同研究。成果は15日、英科学誌ネイチャー電子版に掲載される。
オーロラ嵐は、プラズマの風「太陽風」のエネルギーが地球磁気圏に蓄えられ急激に解放されて起きる現象。カーテン状の明るいオーロラに加え、淡く明滅する斑点状のオーロラが現れる。明滅するオーロラは磁気圏にある高エネルギー電子が高度100キロメートル程度の上層大気に向けて降ったりやんだりすることで起きるが、その物理過程を観測的に捉えることは難しかった。
(2018/2/15 05:00)
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