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[ 科学技術・大学 ]
(2018/3/2 05:00)
日本列島を1日、春の入り口らしい強い風が吹き抜け、本格的な花粉症シーズンが到来した。国民の4分の1が発症しているとされ、日本で一番患者数が多いアレルギー性疾患だ。くしゃみや鼻水、目のかゆみといったアレルギー症状を抑制する薬の服用や、マスク、眼鏡といったグッズが多く発売され、花粉症対策に意識が高まる。そんな中、アレルギーの体質そのものを変えようという治療法「免疫療法」が注目を集めている。(安川結野)
【徐々に慣らす】
体内に入った花粉は異物と認識されると、免疫細胞が抗体を作って排除しようとする。このとき、目や鼻の粘膜に存在する「マスト細胞」が抗体で刺激されると、「ヒスタミン」という化学物質を分泌、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状を引き起こす。花粉症の治療としては、体内のヒスタミンを抑える「抗ヒスタミン薬」を使う方法が多いが、症状を取り除く対症療法に留まり、根本的な治療法ではない。...
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(2018/3/2 05:00)
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