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[ 化学・金属・繊維 ]
(2018/3/9 05:00)
日本板硝子は8日、化学気相成長(CVD)技術を使い、ガラス製造工程中(オンライン)に、厚さ0・7ミリメートルの薄板ガラス上に透明な導電性金属酸化物膜をつくることに成功したと発表した。これまでの量産可能な最薄製品は同1・3ミリメートル程度だったが、成膜工程などで新たな生産技術を確立し、蒸着できる板ガラスの厚みを大幅に減らした。
今回の開発品は、オンラインCVDで生産可能な業界最薄の透明導電膜付きガラスとなる。オンラインCVDは膜の耐久性は高いが、サイズが厚めなのが課題だった。耐久性などはそのままに薄くできたことで、太陽電池や建築、車両、電子デバイスなど広い需要分野で軽量化が期待できるという。
今後は国内や北米を中心に顧客開拓を進め、大きな受注が得られる場合は、千葉工場(千葉県市原市)で量産を始める計画だ。
(2018/3/9 05:00)