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(2018/7/12 05:00)
【パリ=時事】安倍晋三首相は日本時間10日夜、西日本を中心とする豪雨の被害拡大を受けて訪問を取りやめたフランスのマクロン大統領、サウジアラビアのムハンマド皇太子と相次いで電話会談し「(災害対応の)陣頭指揮を執る必要があり、予定していた訪問を取りやめざるを得ない」と述べ、理解を求めた。仏大統領府によれば、マクロン大統領は電話会談で豪雨災害の犠牲者と遺族らに哀悼の意を伝えた。
日仏両政府によると、マクロン氏は「日本の置かれた状況を完全に理解する」と述べる一方、12日に開幕する大規模な日本文化紹介行事「ジャポニスム2018」の開催に関し祝意を表明した。仏政府は14日の仏革命記念日に行われる軍事パレードに安倍首相を招待していたが、訪仏中止を受け、代わりに河野太郎外相が出席する。一方、日本政府によれば、ムハンマド皇太子は電話会談で豪雨被害に関し「一刻も早く立ち直ることを祈念する。必要な支援は惜しまない」と語った。安倍首相は仏サウジ両指導者との間で、2国間の連携を強化していくことを確認した。
(2018/7/12 05:00)