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[ 自動車・輸送機 ]
(2016/11/16 05:00)
富士重工業は全国販売店の自動車整備士の新卒採用について、工業高校からの採用を本格的に始める。全国的に整備士のなり手が減少傾向にある中、専門学校だけでなく、工業高校に採用対象を広げて人材を確保する。富士重は自動車販売台数が堅調に推移しており顧客満足度を高めるために車購入後のアフターサービスを強化している。若手人材確保と技能教育を徹底し、サービスの質向上につなげる。
東京スバル(東京都渋谷区)など一部の販売店が工業高校を対象にした新卒採用を始めており、富士重は他の販売店にも同様の取り組みを始めてもらうように促す。工業高校の中には自動車を専門に学ぶ自動車学科を設置する学校もあり、富士重が主催する整備技術を競う技能コンクールや関連イベントに来てもらう機会を積極的につくり、採用につなげる。富士重はトヨタ自動車や日産自動車のように自社で自動車整備学校を持たないため、各販売店は全国にある外部の自動車整備学校から整備士を採用してきた。ただ、近年は全国的に整備学校の生徒数が減少傾向にある。新規顧客の増加で、車の定期点検や修理といったアフターサービスの重要性が高まる中、いかに新卒人材を安定的に確保し、育てていくかが課題だった。
富士重は整備士を対象にした教育制度を設定し、若手の育成を強化している。販売店各社も同様の制度を用意。整備士の技能はもちろん、接客担当者を含めたサービスの向上に向けた若手の育成に力を入れている。
(2016/11/16 05:00)
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