[ 地域経済 ]

埼玉県、定年廃止企業を助成 中小にシニア活用促す

(2017/6/6 05:00)

派遣マッチングで新拠点

【さいたま】埼玉県は「働くシニア応援プロジェクト」を強化する。定年制を廃止する企業などに助成金を交付する「70歳雇用推進助成金」を創設する。また働く意欲のある高齢者の派遣先企業を開拓する「シルバー・ワークステーション」を開設。シニア活躍に向けたトークショーを開催するなど情報発信を継続的に行う。シニアの活用により、県内中小企業の人手不足解消を図る。

「70歳雇用推進助成金」の対象は、県内に主要な事業所を持ち、常時30人以上の労働者を雇用する企業。定年制の廃止や定年を70歳以上へ引き上げた場合は上限で200万円、70歳以上の希望者全員の継続雇用の見直しをした場合は上限で100万円、70歳以上で企業が定める一定の基準に該当する者の継続雇用の見直しをした場合は上限で50万円の助成金を交付する。6月末まで受け付ける。

4月にいきいき埼玉(埼玉県伊奈町)内に開設した「シルバー・ワークステーション」では、登録した高齢者の新たな派遣先を開拓し、シルバー人材センター会員の発掘、企業と会員のマッチングを一体的に支援する。対象は働く意欲のある60歳以上の県民。事務系業務や介護施設や保育所など人手不足分野を開拓する。企業訪問や人材発掘セミナーを通して会員の募集と支援を行う。

埼玉県は、2016年から高齢者の活躍を推進する企業を「シニア活躍推進宣言企業」として認定し、16年度は408社が認定された。17年度は600社を認定する見込み。17年度から新たに「シニア活躍推進宣言企業」の中から定年制の廃止などを行う企業を「生涯現役実践企業」として認定する。

(2017/6/6 05:00)

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