[ 機械 ]
(2017/6/30 05:00)
【京都】日本電産シンポ(京都府長岡京市、西本達也社長、075・958・3777)は、電気自動車(EV)向けモーター関連部品の成形用途を狙った小型サーボプレス機を、7月12日に発売する。米国子会社の日本電産ミンスター(オハイオ州)が2016年末に投入した中型サーボプレス機と合わせ、急増するEV関連需要を取り込む。価格は明らかにしていないが、小型・中型の両製品で18年度に売上高100億円を目指す。
投入するのは、加圧能力60トンと80トンの2種類。小型で高速・高精度・高剛性が特徴の「キョーリ」ブランドのプレス機と、グループが持つサーボプレス機の技術を組み合わせた。小型部品の深絞り加工と、薄物の高速加工の両方が1台で行えるのが特徴。サーボプレス機は一般的に100トン以上の中・大型が中心で、60トンや80トン級の小型は少なかった。
16年末にミンスターが投入したサーボプレス機は加圧能力250―450トンの中型で、EV用モーターに使用する薄板の加工で引き合いが多い。
キョーリとミンスター製品はともに、3月に買収した米国子会社の日本電産ヴァムコ(ペンシルベニア州)の高速・高精度な材料送り装置とも組み合わせが可能だ。
日本電産シンポはスペイン子会社で最大加圧能力4500トンの大型サーボプレス機も展開中。欧州のティア1(1次)・ティア2(2次)サプライヤー中心に、車体向けで好調だ。小・中型をラインアップに加え、車体と部品向けの両面で市場ニーズに対応する。
(2017/6/30 05:00)