アリババ、シンガポール社に追加出資

中国電子商取引最大手の阿里巴巴（アリババ）集団はシンガポールのオンライン通販会社ラザダに１０億ドル追加出資し、出資比率を８３％に拡大する。ブルームバーグ通信が報じた。成長著しい東南アジア地域で事業展開するラザダの支配権を高める。ラザダのマキシミリアン・ビットナー最高経営責任者（ＣＥＯ）は、アリババは他の大半の株主が保有する株を買い取ると明らかにした。追加出資後、アリババ以外の株主は、経営陣とシンガポール政府系投資会社テマセク・ホールディングスのみになる。アリババはラザダの企業価値を３１億５０００万ドルと評価している。オンラインショッピングや電子決済が急速に普及しつつある人口６億人以上の東南アジア市場は、次の戦場になる様相を呈している。

（シンガポール＝時事）