[ ICT ]
(2017/10/18 11:00)
(ブルームバーグ)米IBMは5年余りにわたって減少が続いた売上高がやっと増加に転じる見通しを示した。
10-12月(第4四半期)売上高は220億-221億ドル(約2兆4700億-2兆4800億円)を見込む。前年同期比で最高1.5%の増加となり、アナリスト予想平均の218億ドルを上回る見通し。10ー12月期は通常、同社にとって1年で最も売上高が好調な四半期。マーティン・シュローター最高財務責任者(CFO)は17日の決算発表に関する電話会議で、10-12月期は新しいメインフレームサーバーの販売などに支えられ、売上高が前期比で最高29億ドル改善するとの見通しを示した。
この見通しが実現すれば、22四半期連続の減収に歯止めがかかることになる。7-9月(第3四半期)は2016年7-9月期以降で最も売り上げの減少を抑えた。再び増収を実現することは、ジニ・ロメッティ最高経営責任者(CEO)にとって主要な目標であり、IBMが業績低迷から脱却できる証拠になると投資家は注目している。
IBMの7-9月期の総売上高は191億5000万ドルと、前年同期比で微減となったが、アナリスト予想平均の186億ドルを上回った。ハードウエア部門に加え、ソフトウエア製品の多くを手掛ける部門も伸びた。ワトソンなど比較的新しい製品を含むコグニティブ・ソリューション部門の売上高は7-9月期に3.9%増加した。前四半期は減収だった。
同社株は時間外取引で一時5.3%上昇し、154.33ドルを付けた。
営業利益は一部項目を除いたベースで1株当たり3.30ドルで、アナリスト予想平均は3.28ドルだった。粗利益率は前四半期に比べて改善した。
(2017/10/18 11:00)
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