「行動観察」で事故削減 東京海上日動が運送業者にコンサル

東京海上日動火災保険は、人の行動に着目し定性的に事実を捉えるエスノグラフィー（行動観察手法）を活用した運送業者の事故削減コンサルティングサービスを開発した。荷役作業の現場における作業者数人の行動を観察し潜在的な課題を抽出、リポートとして提供する。２月から運送保険の契約者向けメニューに追加する。初年度１００件の提供を目指す。

エスノグラフィーは人間工学系の調査手法の一つ。サービス現場や作業現場における人の行動を観察することで「無意識の行動」や「本人に聞いても分からない事実」などを獲得。多様な視点で解釈を加え潜在的なニーズや課題を導き出す。

東京海上日動はエスノグラフィーについて高い知見を持つオージス総研（大阪市西区）と連携し、今回のサービスを開発した。

２０１７年１１月に、東京海上日動の保険契約者である物流事業者の工場で試験導入した。ピッキング作業現場でベテラン作業者とキャリアの浅...