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[ 科学技術・大学 ]
(2018/2/8 05:00)
【福岡】九州大学は伊都キャンパス(福岡市西区)でスーパーコンピューター「ITO」(イト)の本格運用を始めた。外部のビッグデータ(大量データ)を活用した対話処理によるシステム構成が特徴。高速計算だけでなく、機械学習やデータサイエンスなど大量のデータを要する研究分野での活用が可能となる。
ITOは外部データを受け入れるフロントエンドと、受け入れたデータを処理するバックエンド、24ペタバイト(ペタは1000兆)の記憶領域を持つ外部記憶装置(ストレージ)などで構成する。インターネット上のオープンデータからの情報収集やパブリッククラウドと連携する機能を持つ。
システム全体の総理論演算性能は10・43ペタフロップス(フロップスは浮動小数点演算回数)で1秒間に約10の15乗回分の計算処理を行う。
7万並列のCPU(中央演算処理装置)と512基のGPU(画像処理半導体)を組み合わせ、多様な処理に対応する。
九大はITOを学外の研究者でも利用できるようにしていく。同大の谷口倫一郎情報基盤研究開発センター長は、「多様な学術分野に貢献できるデータの提供を目指す」としている。
(2018/2/8 05:00)
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