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[ 科学技術・大学 ]
(2018/3/16 05:00)
電線の被覆材などを透過できる「テラヘルツ波」の特性を利用した非破壊検査技術の実用化に向けた取り組みが進んでいる。東京工業大学と東北大学は共同で、送電線の損傷や柱状トランスなどエネルギー輸送系統の安全性をリアルタイムで可視化する装置開発に乗り出した。エネルギー関連分野に限らず、幅広い産業界との連携も視野に入れる。(山形支局長・大矢修一)
テラヘルツ波(テラは1兆)を利用した非破壊検査の装置開発に取り組むのは、東工大の河野行雄准教授と東北大の小山裕教授らの研究チーム。2019年度末までに実際の現場で実証試験が可能な試作品を開発する。
科学技術振興機構(JST)の支援事業の一環で、河野准教授が研究開発代表を担う。
河野研究室のテラヘルツ波の検出器、小山研究室のテラヘルツ波光源などを組み合わせて、非接触・非破壊による送電線や柱状トランスの油漏れなどを検知・可視化する装置を試作する。
東工大...
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(2018/3/16 05:00)
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