大企業製造業の景況感、2期連続改善 9月日銀短観

(2023/10/2 17:00)

車生産の回復寄与、非製造業は6期連続改善

日銀が2日発表した9月の全国企業短期経済観測調査(短観)は、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)が6月調査比4ポイント改善のプラス9となった。改善は2期連続。価格転嫁の進展や自動車生産の回復を受け、幅広い業種で改善した。大企業非製造業もコロナ禍の影響が緩和し、同4ポイント改善のプラス27。1991年11月以来の水準で、6期連続の改善となった。

大企業製造業は16業種中、改善は9業種、悪化は5業種、横ばいは2業種。このうち「自動車」は同10ポイント改善のプラス15と、19年3月以来の水準となった。また、価格転嫁が進んだ「窯業・土石製品」や資源価格上昇が落ち着いた「石油・石炭製品」はプラスに転じた。一方、判断が悪化した「生産用機械」や「電気機械」は「海外経済の減速により、需要低迷を指摘する声が聞かれた」(日銀)。

大企業非製造業の業種別では、経済の回復や旅行者の増加で「宿泊・飲食サービス」が同8ポイント改善のプラス44。DIは04年3月の調査開始以来で最高となった。

一方、中小企業製造業のDIは横ばいのマイナス5。16業種中9業種が悪化した。ただ「自動車」は大企業に連動し、同13ポイント改善のプラス13となった。

DIの先行きは、大企業製造業が9月調査比1ポイント改善のプラス10。「石油・石炭製品」など9業種が改善を見込む。また、中小企業製造業は同3ポイント改善のマイナス2。大企業にけん引される形で、11業種が改善を想定する。

(2023/10/2 17:00)

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