(2023/10/19 12:00)
留学生と企業のマッチングサービスを展開する名古屋大学発ベンチャーのHarmony For(名古屋市西区)。専用サイト「JOB TREE JAPAN」を2016年設立のころから運営し、企業の求人掲載、留学生の登録のほか留学生向けのセミナーや大学と連携したイベントの案内も常に発信。企業、留学生との重要な接点としている。
オンライン活用には当初より社内では抵抗なかったが、営業活動は企業側は実際に赴くことが前提との雰囲気が強かったという。それが一変したのがコロナ禍。現在は「我々からコンタクトを取るケースは、ほとんどがオンライン」(塚本将弘社長)となった。コロナ禍を経て留学生を採用したい企業側の働き方や意識が変わったことは大きい。人事部から3、4人が出てくるケースでは、そのメンバーのリモート勤務も多く、必ずしも全員が1カ所にいない。Harmony Forは理科系の留学生の登録が多く、企業が採用し、留学生が働くのは製造や開発、現地法人などの部門。人事部と該当部門の関係者がオンラインならば不便なく集まることができる。「特に部門をまたぐ場合に、先方も調整しやすいのだろう」(同)。
Harmony Forの強みは、登録留学生のレベルの高さ。国公立大学や私立大学の上位校の約2500人が登録する。理科系比率は50.5%。国公立大に限れば半分以上が修士課程以上だ。塚本社長自身が、名古屋大学大学院の学生だったころから周囲の留学生の日本企業への就職のハードルを見てきたこともあり、設立以来蓄積してきたノウハウが存分に生かされている。その結果が定着率の高さ。留学生の入社後3年間の定着率は約90%に上るという。
「今は本当にリアルに会わずにマッチングすることもある。ただ留学生に紹介する以上、実際に出向いて対面でとの機会はとても重要なので大事にしている」(同)。オンラインとリアルのバランスが無理なく、効果的にとれてきたようだ。
(2023/10/19 12:00)
総合1のニュース一覧
- ホンダとGMが自動運転タクシー 26年に東京都心でサービス開始(23/10/19)
- 小糸とデンソー、夜間の物体認識向上で協業 照明と画像センサー協調(23/10/19)
- 竹中工務店、コンクリ製造工程のCO2を8割削減 万博に適用(23/10/19)
- 住友ファーマ、生成言語に流出防止機能 業務効率化・創造思考促す(23/10/19)
- 半導体危険物の通関代行 松木運輸、熊本・八代港 物流で付加価値(23/10/19)
- 留学生と企業をマッチング 高い定着率強み Harmony For(23/10/19)
- NTT東、中小支援を拡充 AIで最適な商材提案(23/10/19)
- タカミヤ、関東に建設用足場の新拠点 研究開発を促進(23/10/19)
- 変わる潮目 企業のトップに聞く(22)ジャパンマリンユナイテッド社長・灘信之氏(23/10/19)
- 住友電工、モビリティショーでEV改造バス披露 完成車視点で技術提案(23/10/19)
- 産業春秋/MECT開幕、工作機械の迫力を会場で(23/10/19)