三菱UFJ信託銀行、アプリで2次健診率改善

(2023/12/12 12:00)

  • 「Kakehashiアプリ」で健康年齢を確認する従業員

三菱UFJ信託銀行は従業員向けアプリケーション「Kakehashiアプリ」を通じ、従業員の健康意識の向上と健康状態の改善に取り組んでいる。このほど同アプリに、必要情報を入力すると健康状態を示す「健康年齢」機能と、健康診断結果に応じて提示する記事コンテンツを導入した。健康状態について気付きを与えて行動変容を促し、2次健診の積極的な受診や健康増進活動を喚起する考えだ。

同社は従業員の健康増進を目指すにあたり、健康診断の2次健診を受診したという結果報告の回答率が相対的に高くないという問題意識を持っていた。メールで2次健診の受診を督促しても仕事が忙しくて受診できなかったり、受診しても回答を見送ったりする事例があったという。そこでアプリを活用し「2次健診をしっかり受けてもらえるよう作り込んだ」(同社受託財産企画部)という。

アプリは2023年4月にリリースし、従業員約6000人中約4000人が導入。10月30日には医療データサービスを手がけるJMDC(東京都港区)が開発した健康年齢機能と健康記事コンテンツを採用し、健康診断サービスの実証実験として提供を始めた。

健康診断結果などの情報を入力し、自身の健康年齢を気軽に把握してもらいつつ、診断結果が悪い人には2次健診をすぐに受診してもらえるよう予約方法や受診できる医療機関を表示するボタンを配置。健康状態の気付きから2次健診の受診予約までの導線を構築し、受診率の改善を図った。また結果報告についてもアプリのマイページに通知することで報告を喚起した。

これにより2次健診受診結果の回答数は、4―9月の半年間で約200件だったのに対し、健康年齢機能などを入れた10月から1カ月弱で約100件の回答があった。アプリで気付きを与えて受診を促したり、通知したりすることで「予防や生活習慣の改善につながる」(社員相談室)としている。

(2023/12/12 12:00)

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