ソニー・ホンダ、MSと対話型AI開発 EV「アフィーラ」向け

(2024/1/9 17:00)

  •     プレスカンファレンスでスピーチする川西SHM社長

ソニー・ホンダモビリティ(SHM、東京都港区、川西泉社長)は9日(現地時間8日)、米ラスベガスで開幕する世界最大級の家電・IT見本市「CES2024」で、2025年の受注開始を目指して開発中の電気自動車(EV)「アフィーラ」向けに、米マイクロソフト(MS)と生成人工知能(AI)を活用した対話型AI(パーソナルエージェント)を開発すると発表した。AIを活用した自動運転や先進運転支援システム(AD/ADAS)などの新機能も搭載する。

対話型AIはMSの「アジュール・オープンAIサービス」を活用し、ユーザーの好みに合わせて車の機能を自然言語で操作できる。CESのプレスカンファレンスに登壇した川西SHM社長は「人とモビリティの関係を再定義し、移動に革新をもたらす」と意気込みを示した。

AD/ADASでは複数のセンシングデバイスとAIを活用。米クアルコム・テクノロジーズ製の車載用高性能半導体(SoC)を採用し、画像認識に特化した深層学習モデル「ビジョントランスフォーマー」や機械学習による経路推定などを使用する。

23年に協業を発表した米エピック・ゲームズとは、エピックのゲーム用エンジンを使ったADAS用シミュレーターを開発中。車載のセンサーやカメラで得た車両、歩行者、地形、天候といった外的環境を仮想空間で再現し、拡張現実(AR)映像を重ねて3次元地図を表示できるほか、地図データを使った新しい娯楽やゲーム機能なども開発できる。

ソニーグループ子会社でゲームソフト「グランツーリスモ」を開発する「ポリフォニー・デジタル」(東京都江東区)と協業し、ポリフォニーのシミュレーション技術をEV開発に生かすことも明らかにした。

同日公開した新しいアフィーラの試作車では、ダッシュボードを横断するディスプレーや車内で娯楽を楽しむためのノイズキャンセリングや立体音響の機能などを紹介した。

(2024/1/9 17:00)

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