セイコーエプソン、健康経営を推進 研修・ウオーキングイベント開催

(2024/1/30 12:00)

  • 従業員が体組成を測っている様子

セイコーエプソンは2023年4月に人的資本・健康経営本部を設置した。人事やDE&I(ダイバーシティー・エクイティ&インクルージョン)部と連携し健康経営に取り組む。経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する「健康経営銘柄」には2年連続で、健康経営優良法人ホワイト500には7年連続で選ばれている。人事労務や組織風土、安全、ウェルビーイング(心身の健康・幸福)も含めた広い意味での健康経営を推進する。

セイコーエプソンは社員の安全と健康を第一とする。創業当時から掲げる人材第一の考え方が現在の人的資本経営につながっている。阿部栄一執行役員は「目先ではなく長期視点での利益追求で、サステナブル(持続可能)な経営を目指す」と語る。

健康に関する中期経営計画「健康アクション」を定め「こころとからだの健康」と職場環境の改善に向けた「職場の健康」を中心に据える。健康リテラシーの向上に向けて、階層別研修やeラーニングを用意。またウオーキングイベントを年2―3回開催する。チームで約1カ月の歩数を競うもので盛り上がりを見せている。

本社や工場をはじめ事業所が集中する長野県では車通勤の割合が9割に上り、歩く機会が少ない。昼休憩に10分、20分で歩けるモデルコースを設定するなどウオーキングの習慣化を促す。また起立、着座などの移動機能の低下を確認するロコモチェックや筋肉量、体脂肪の測定会も実施。

メンタル不調の予防としてストレスチェックの結果を基にした職場の改善活動支援に注力する。心の健康状態を調査し、PDCA(計画、実行、評価、改善)を回すための支援策も用意する。阿部氏は「課長などの管理者教育が大切」と語る。セイコーエプソンの平均年齢は45歳と10年前よりも高いが、生活習慣病リスク保有者の割合は改善傾向にある。23年10月には再雇用の年齢を70歳に引き上げるなど人事制度も拡充する。

(2024/1/30 12:00)

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