トヨタ会長「顧客の信頼裏切る」 グループの不正陳謝

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  記者の質問に答える豊田トヨタ会長

トヨタ自動車は３０日、豊田章男会長が名古屋市内で会見し、日野自動車、ダイハツ工業、豊田自動織機で相次ぎ起きた認証不正問題について、「顧客の信頼を裏切り、認証制度の根底を揺るがす極めて重いことと受け止めている。グループ責任者としてお詫びする」と陳謝した。責任者となってグループ各社と新しいグループビジョンを共有し、対話を深めて「問題が起きたときに早い段階で一つずつつぶせる体質、風土を取り戻したい」との考えを示した。

６月開催予定の各社の株主総会に参加し、各社が会社の変革をどう進めていくのか確認する考えも明らかにした。３社の経営責任については「会社を作り直すくらいの覚悟で変革せざるを得ない」とした。

豊田会長自身が社長を務めた時期に各社の不正を見抜けなかったことは、当時起きた金融危機、リコール、東日本大震災などの問題に際し、「トヨタを立ち上がらせるだけで精一杯だった。見てなかったというより見れなかった」と述べた。