三菱電とJAXA、地球観測衛星「だいち4号」実機公開 来年度打ち上げ

(2024/3/11 17:00)

  • 三菱電機鎌倉製作所で公開した地球観測衛星「だいち4号」の実機

三菱電機と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、三菱電機鎌倉製作所(神奈川県鎌倉市)で地球観測衛星「だいち4号」の実機を報道陣に公開した。だいち4号は地球観測衛星「だいち2号」の後継機で、地震や豪雨などの大規模災害時の監視や状況把握に活用する。2024年度中に新型の大型基幹ロケット「H3」で打ち上げる見込み。地球観測衛星の技術を向上し、災害時を含め高画質で迅速な画像データの取得を目指す。

だいち4号には地表に向けて電波を放出し、反射波を調べる合成開口レーダー(SAR)を搭載。夜間や悪天候下でも観測できるという特徴を持つ。だいち2号と比べて一定の場所に対して平時は年間の観測頻度が5倍に向上する。分解能3뗠で従来の最大4倍の幅200キロメートルの観測を実施し、14日間で日本全域の観測をカバーできる。

緊急時は1日1回観測でき、地殻変動や火災などの状況把握に貢献する。JAXAの有川善久プロジェクトマネージャは「日本が長年培ってきたSAR技術の強みを生かしつつ、災害時を含めた地球観測に挑みたい」と意気込みを語った。

当初、だいち4号はH3試験機2号機で打ち上げる予定だった。だが、同1号機の打ち上げ失敗の影響で2号機での搭載は見送られていた。

(2024/3/11 17:00)

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