女性管理職、もっとラフに構えて 旭化成広報部報道室課長・名和志寿香氏に聞く

(2024/4/16 12:00)

新卒で旭化成ファーマの医薬情報担当者(MR)として約10年勤務した後、社内外の人と仕事ができ視野も広げられるとの思いから旭化成の広報部に異動しました。社内報の担当からスタート後、報道担当になり2022年6月に課長になりました。4人の部下がいて、年上の部下もいます。

広報部は社内でも女性比率が高めで、さまざまな事業部出身の人がいてフレンドリーな雰囲気のため、特に性別や年齢を意識したことはありません。ささいなことですが普段から会話をし、忙しくてもパソコンから目を離して相手の目を見て話します。言うべきことは、伝え方を工夫して伝えています。

中間管理職という立場としては組織の目標達成に向けて、チームメンバーがいかに活躍できるか、楽しく仕事に取り組むことができるか、何か悩んでいることはないか、上司との間でチームがうまく進むためにできるミッシングパーツはないかを心がけています。

最近はリモートワークも加わり、多様な働き方への理解も広がってきました。男女にかかわらず、仕事量が多く残業もして仕事時間が長くなった人だけが出世する会社だといつか限界がくると感じています。このため意識改革は急務です。ただ多くの企業は猛烈に働いてきた人たちが経営層や管理職層にいて、その人たちが決めた人事評価や働き方改革だとどうしても偏りが出るのではないかと思います。

また高学歴で結婚、子育てをしながら出世している女性が「女性管理職の象徴」のようにみられる風潮も疑問です。女性だけハードルが高くなっている。これから管理職になる女性がもっとラフに構えられるよう、私自身はニュートラルでいたいと思っています。

同世代の方には体調の変化を感じたり、家族の病気や介護を考えねばならない人も増えています。組織の中で皆で助け合う文化がもっと当たり前になってほしいです。私も先入観にとらわれず、周りと協力しながら業務や職場環境改善に取り組みたいと考えています。

(2024/4/16 12:00)

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