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[ トピックス ]
(2016/8/18 05:00)
ポスト仮想現実(VR)を巡って研究者が岐路に立っている。ヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)や拡張現実(AR)、プロジェクションマッピングなど、往年の研究テーマがこの数年で続々と実用化した。競争の舞台は研究開発からビジネスに移っている。研究者は触覚などの研究領域を立ち上げたり、クリエーター育成に動きだしたりと、新たな一歩を踏み出した。(小寺貴之)
【ビジネス化で岐路】
「VRの次は何をやるか。この数年でこれまで夢だった技術がほとんど実用化した。10年後の産業界はどこまで行くか、先を読みながら研究する。とてもスリリングな状況だ」と東京工業大学の長谷川晶一准教授は説明する。VRは大学の研究領域を飛び出して、企業間の競争に移った。
これまではVR技術を開発しても、クリエーター不在のため技術は普及しなかった。研究...
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(2016/8/18 05:00)
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