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[ エレクトロニクス ]
(2016/9/8 05:00)
日立製作所は7日、低風速地域での発電に対応した5メガワット(メガは100万)級の洋上風力発電システムを開発したと発表した。自社の既存機と比べ風車のサイズ(ローター直径)を15%伸ばし、風を受ける面積を拡大。年間平均風速が毎秒7・5メートル未満でも発電できるようにした。2017年度に発売する計画。
すでに日立は強風速地域向けの5メガワット級製品を販売している。今回のシステムを品ぞろえに加え、強・低風速の両地域に対応し、洋上風力発電の需要を開拓する。
日立が開発した低風速地域向け洋上風力発電システム「HTW5・2―136」の定格出力は5・2メガワットで、ローター直径は136メートル。日本の気象条件などを考慮し台風や雷、津波を受けても故障しにくくした。
グループ会社の日立ウィンドパワー(東京都港区)が運営する鹿島港深芝風力発電所(茨城県神栖市)で、10月から試験運転を行い性能を確認する。
日立は20年度に風力発電システム事業で1000億円の売り上げを目指しており、5メガワット級のほかに2メガワット級のシステムを展開している。洋上風力発電市場の開拓に向け、既存の強風速地域向けシステムについても定格出力を5メガワットから5・2メガワットに高めて発売した。また17年度にも2・5メガワットシステムを投入する計画。
(2016/9/8 05:00)