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[ 建設・住宅・生活 ]
(2017/10/13 05:00)
大林組は特殊なセメント系材料を用いて、構造物のさまざまな形状の部材を製造できる3Dプリンターを開発した。短時間で固まるセメント系材料を積層することで、型枠を使わずに部材を作れる。
実験用に部材を組み合わせてアーチ状の橋を製作し、同社技術研究所(東京都清瀬市)に設置した。今後実用化に向け改良する。
新開発の3Dプリンターは、7軸のロボットアームに装着したノズルから、セメント系材料を出して積層し、部材を製造する。セメント系材料は、デンカが開発した。ノズルから出た直後に形状が崩れることなく、下層部分と一体化して数十分で固まる。
実験では、厚さ10ミリメートルで50層のセメント系材料を積層し、幅50センチ×奥行き25センチ×高さ50センチメートルの部材を6個製作。組み合わせて小型の橋を造った。
今後、曲面形状の部材の製作などで実用化を検討する。
(2017/10/13 05:00)