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[ 科学技術・大学 ]
(2016/8/11 05:00)
大学における林学の研究・教育で活用するため、全国26大学に設置されている「演習林」。国内大学では、特定の山の環境・生態データを100年にわたって収集するといった地道な作業が続けられてきた。特定分野に偏ることなく、実学の観点から幅広い研究テーマを重視する大学ならではの取り組みとして、今あらためて演習林が注目されている。
大学の演習林は、農学部林学科など森林科学分野の教育・研究を行う場合に設置が義務づけられている。面積は北海道大学が最も広く、7カ所合計で約7万ヘクタール。2位の東京大学の倍以上の敷地を有している。
生物多様性を学ぶことなどを目的に、近年、演習林で環境教育の公開講座などを行うケースが増えている。ただ東大大学院農学生命科学研究科の丹下健研究科長が「農学部における林学は本来、木材生産など林業のための学問」と説明するように、もともと日本の大学では、実学としての側面から演習林を活用す...
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(2016/8/11 05:00)
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