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[ 科学技術・大学 ]
(2017/7/19 05:00)
【名古屋】ファインセラミックスセンター(JFCC)材料技術研究所高信頼性グループの橋本雅美研究員らは、骨結合性が高い金属系バイオマテリアルを開発した。チタンを微量の酸素を含む窒素中で熱処理することで、骨を作る骨芽細胞が活性化し、骨と早期に結合できる。生体用チタン合金に応用できれば、骨移植での自家骨との置き換えが可能になる。
チタンを熱処理すると表面に、骨の中の無機成分である水酸化アパタイトが形成され、骨芽細胞の活性が未処理品と比べて約2倍向上した。熱処理条件を変更すれば、分散された粒子の分散安定性の指標になる「表面ゼータ電位」を制御できる。プラスやマイナスの値が大きいほど、水酸化アパタイトの形成能力が大きいことも分かった。
(2017/7/19 05:00)