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一方、原料や物流などコストの高騰をはじめ、米国での寒波の影響や中国の電力規制、コロナ禍での需給バランスのタイト化などが引き金となり、値上げ傾向が続いている。
2月は、同じ理由でメキシコ工場が1日、タイ工場が4日間、北米寒波の影響により日本の本社工場(広島市南区)と防府工場(山口県防府市)が2日間止めた。
欧米など北半球各国では寒波到来の影響で物流事情が悪化している上、新型コロナウイルス感染拡大による工場稼働率の低下から鉄スクラップの発生が停滞基調にある。
1月下旬に発生した米国の寒波により一部の石油精製設備が被害を受けたため、米国のベンゼン価格が上昇し、アジア価格も引っ張られた。
塩ビは、21年に北米寒波や中国環境規制強化による需給タイト化で市況が高水準で推移し、全社業績をけん引した。
(大寒波が到来した)21年初頭に続き、同年秋からもLNGスポットの高騰を受けて電力のスポットや先物の価格が上昇し、認知度の向上や取引増加につながった。
その後、電力小売りに事業の軸足を移したものの、20年12月下旬からの寒波襲来により国内の電力需要が急増したことで電力需給は逼迫(ひっぱく)し、卸電力市場価格は25―30倍に高騰。
欧米など北半球は寒波到来で物流事情が悪化し、新型コロナウイルス感染拡大による工場稼働率の低下で発生が停滞している。
一方、海外は米国で21年の記録的な寒波による影響からの立ち直りなど現地生産が回復傾向にあり、輸出は同2・6%減の9万6391トンと3カ月ぶりに減少した。
例えば北米に寒波が到来するとコンテナが滞るなど、いろいろなところに脆弱(ぜいじゃく)性がある。
北米では2021年初頭の寒波による影響が収まり、また南部のテキサス、ルイジアナを襲ったハリケーンによる沿岸部の塩ビ関連プラントへの影響も改善傾向にある。
寒波で低気温となり予備率3%を切る可能性ができてきため電力広域的運営推進機関(OCCTO)に依頼、13時半から20時までの間、最大で192万キロワットの受電の指示を受けた。&#...
21年初頭の大寒波で一時キロワット時当たり200円超えと急騰した卸電力のスポット価格は、足元で同15円近辺にとどまっているが、当面は欧州天然ガス価格の高騰の影響に警戒を要しそうだ。
